魔法少女アイ外伝 魔法少女メグ⑨~陶酔~
9 陶酔 しゅるしゅる、と、絹地れの音が小さくこすれている。 メグは、衣服を身に着けるために用意された部屋で、耕一郎に渡された服に着替えていた。 まっさらな生地は手触りがよく、その表面の装飾をなぞると滑らかに指先が滑る…
9 陶酔 しゅるしゅる、と、絹地れの音が小さくこすれている。 メグは、衣服を身に着けるために用意された部屋で、耕一郎に渡された服に着替えていた。 まっさらな生地は手触りがよく、その表面の装飾をなぞると滑らかに指先が滑る…
4.捕縛 「えーと、この辺りのはずなんだけどな」 耕一郎は口の中で小さくつぶやいた。 閑散とした住宅街である。休日の住宅街には、出歩くものがおらず、ひっそりと静まり返っていた。 このほとんど人のいない道を、複数の少年が歩…