くノ一淫闘帖秘録~薊編~②
6.産卵 その時は刻一刻と近づいて来ていた。それにつれて夜という安らぎの時間は薊から奪われた。 生暖かい隙間風が入る粗末な小屋の中に一切の明かりはなく、今夜の様な月も隠れる曇天では、小屋の中は墨を流したように闇に閉ざされ…
6.産卵 その時は刻一刻と近づいて来ていた。それにつれて夜という安らぎの時間は薊から奪われた。 生暖かい隙間風が入る粗末な小屋の中に一切の明かりはなく、今夜の様な月も隠れる曇天では、小屋の中は墨を流したように闇に閉ざされ…
求めるもの それからも、沙織は屋敷の地下で、連日犯されていた。 今の沙織では鬼を祓うということなど、到底できない。 それだけならまだよかったが、自らが鬼に与えられる快感に依存しそうな程、あらゆる体位で犯されていた。 角…
囚われて二十九日目。 ついにオークションが始まり、沙織は目隠しをされ、天獄島から船で極秘で運び出された。 沙織はどこに連れて行かれるのかわからず、「どこに連れて行くつもりですか」と言ったが、誰も答えてくれず、次第に不安に…
天獄島では沙織が洗脳寸前まで頭も体もイッている理香子を救出するよりも先に、教祖を潰そうと提案をした。「あたしたちだけでやれるかなー。大分、いや、さっきも言ったけれどメチャクチャ不利なのよ。戦う力が分散されてるだけでなく、…