御堂レイカ 外伝~終・地下鉄A筋線近辺では~中編 

 二人は深夜まで抱き合い、二人の体力がなくなると、ようやくその行為に終わりが訪れ、そのまま数時間眠り、朝になった。

 次の日は一旦レイカは家に帰り、シャワーを浴びて服を着て、化粧をする。

 もちろん、服は昨日のものよりも少しラフなものにして、化粧はナチュラルメイクにした。

 ファッションも化粧も、女の嗜み。

 多少手を抜くことはあっても、意識しないことなんてない。

 ましてや、男に会うのだから、余計に意識しなくては。

そして今日は痴漢の情報も何もなしの損得関係なしで拓哉と再び会う。

 待ち合わせの時間に言われた場所に行くと、拓哉が待っていた。

 レイカの姿を上から下まで見ると、レイカの顎をくいっと持ち上げて軽くキスをした。

 そして拓哉はレイカの顎から手を離した。

「今日は普通の格好なんだな」

「昨日が特別だったのよ。あなたがホテルのバーに、なんて言わなけりゃ、普通の格好で行ったかもしれないわ」

 それよりも、どうして今キスしたのよ……。

 レイカは少しイラつきながらも、怒りきれない自分に溜め息を吐いた。

「今日はどこに行くのかしら?」

「ん? ああ、前にも行ったことがあるところだ」

「それってどこよ」

「普通のところだ」

「……」

 普通のところって、そんなの当たり前じゃない。

 何よ。私がいつも変なところにでも行ってるって言いたいの?

 まあ、当たってるには、当たってるかもしれないけれど……。

 そう思いながら、レイカはもう一度聞いてみた。

「どこに、行くのよ」

「……ホテルだ」

 ホテルか。なら、大体予想はつく。

 レイカはどのホテルに行くのか少し考えた。

 しかし、着けばわかることだと、拓哉と共に歩き、何も考えないことにした。

 そして二人はしばらく街中を歩き、オフィス街にやって来た。

 朝だから、OLやサラリーマン達がそこら中歩いている。

 皆スーツを着ていて、真面目そうだ。

 その中でレイカや拓哉は色が違って、少し目立っていた。

 そんな中、レイカは拓哉にビルの隙間に連れて行かれる。

 周りの人達は二人なんて最初からいないかのように日常に戻っていく。

 拓哉はレイカの陰部をスカートの上から撫でる。

 まだ朝なのに、こんな人通りのある道の横のビルの隙間でヤるの?

 レイカはそう思い、不安そうに拓哉を見たが、拓哉はその気で、レイカの服を乱して、犯しに入る。

「ま、待ってよ。こんなところで……」

「お前はこういうのが好きだろ」

 確かに、そう、かもしれないけれど……。

 レイカは複雑な気分だった。

 そんないつも発情している雌のように言われても、違うと言いたいのだ。

 それに化粧だって落ちてしまうし、せっかくの洋服だって汚れてしまう。

 気遣いが出来ない男なんだから……。

 そう思っていると、ふと拓哉が噛みつくようなキスをした。

 最初は軽いキス、そして今度は深いキスをされる。

 舌が絡み合って、レイカの口内が犯される。

 息継ぎも出来ないほどに、キスをされて、レイカは早くも雌としてのスイッチが入ってしまった。

 大人らしく清楚なワンピース……。

 清楚なワンピースなのに、レイカが着ているとまるでゴージャスなドレスのようだ。

 その服の下に手を入れられ、その美しい身体のラインを触られる。

 下半身に手を沿わせ、ゆっくりと、その中心へと向かって行く。

「……こんな風にして、下着の意味がまるでないじゃないか」

 え? と、レイカが思うと、拓哉はその手をレイカに見せた。

 透明の液が糸を引いている……。

 レイカが身に付けている黒い蝶の刺繍がされている赤い下着のクロッチの部分が、濃い色に変色しているであろうことが容易にわかる。

「下着がこんなことになっているということは、もう準備は万端ってところだな」

 そう言われると、くちゅ……と、音をさせて、拓哉の指がそこに入って来た。

 そしてそこを指で掻き回される。

「……んっ、んんっ!」

 レイカは必死に声を抑えた。

 こんなところで誰かに見られたら、恥ずかしいだけじゃない。

 囮捜査にだって支障が出る……!

 しかしそんなレイカの気持ちなど無駄だとでも言うように、拓哉はレイカを犯し始める。

 陰核を捉え、激しく手マンし、レイカはその激しさに口を手で覆って叫び声を抑えた。

「んぐぅううっ!」

 そして、レイカはイッた。

 まだ昨日の熱が身体に残っているようだ。

 いつものレイカなら、こんなことではイかない。

 そして強気で相手と対等に渡り合える。

 だが、そうはいかなかった。

 レイカは何故……と、涙目になりながら思った。

 その涙目が拓哉を誘い、拓哉はレイカに己の欲望を淫らな水音をさせて、そこに入れる。

「んっふうぅっ!」

 レイカは気持ち良さに入れられただけでイッてしまった。

 しかし拓哉は入れただけでは満足できない。

 レイカを立ちバックで犯し、何度も奥を突く。

 ああ、私、犯されてる。

 抵抗も何も出来ないまま……。

 胸が冷たいコンクリートに当たる。

 乳首がその冷たさをレイカをより感じさせる。

 そ、そんな……。

 たったこれくらいのことで。

 そうレイカが思っていると、拓哉はさらに腰の動きを速めて、がつがつとした雄の顔を見せる。

 レイカは必死に自分の声が出ないように、手で口を押さえた。

 拓哉はレイカの胸を弄り、腰を振る。

 そしてレイカがアクメを感じると同時に、拓哉もまたレイカの中に精を吐き出した。

 その行為後に、レイカはアナルと膣に、以前使った淫具を付けさせられる。

 プライドの高いレイカは、通常なら断っているだろう。

 しかし、こうやって相手に女として蕩けさせられ、自我が緩むと違った。

 普段なら絶対に拒否していたが、今の状態では無理だ。

「よく似合っている」

 拓哉がそう言うと、レイカは「あら、ありがとう」などと言うが、その余裕は演じられたものだった。

「こんなもの、なくても私は綺麗だけれど」

 そんな軽口だけは叩けるが、レイカは本気の拒否は出来ない。

 それを知っていて、拓哉は意地悪そうに笑うのだった。

 そしてそれを付けたまま、二人はホテルまで歩くこととなった。

 途中、レイカ達はビルの隙間に行っては尻を揉まれる。

「お前は胸ばかりでなく、尻まで完璧なボディをしているな」

「……そんなの、前からわかっているでしょ」

 ふいっとレイカは顔を背ける。

 拓哉はそんなレイカに付けられた淫具を動かし、レイカに激しい刺激を与えた。

「そ、そんな急にぃ! あっ、ああんっ!」

 レイカはイッた。

「はあ、はあ」と息を荒くしているレイカに、拓哉はさらに刺激を与え続ける。

「尻の穴までお前のスケベな汁が流れてきている」

 そう言いながら、拓哉はレイカのアナル入っている淫具を抜いて、指を入れた。

「こ、こんなところでしなくてもいいでしょう?」

 そう言うも、拓哉は無言を貫く。

「だめぇ! 抜き差ししないで……っ!」

 拓哉はそんな言葉を聞かずに、アナルに人差し指をぬぷぬぷと抜き差ししている。

 さらに、指を増やし、暴れさせた。

 レイカはアナルに与えられるその感触に、声を漏らす。

「う、あ、あ……!」

 指が出た。

 レイカが拓哉の大きなそれを入れてもらえると思ったその時、拓哉はアナルに再び淫具を入れられ、歩かされた。

 淫具が、腸壁を擦り、揺さぶり、レイカのアナルを伸び縮みさせる。

「んんっ」

 思わずレイカは喘ぐ。

 こんな中途半端な状態で放っておくなんて、どういうこと。そう思いながら、レイカはホテルまで震えそうになる足を必死にちゃんと歩かせた。

 そしてホテルの近くに着く頃にはレイカは汗だくで、知らない人が見たら体調が悪そうに見えていることだろう。

「大丈夫ですか?」などと言われてしまったら、レイカはどうなるかわからない。

 抑え込んできたこれまでの快感を一気に放出するか、我慢出来るか……。

 拓哉はそんな限界のレイカをホテルのすぐ近くの多目的トイレに連れて行く。

 多目的トイレで、拓哉はレイカに付けさせているバイブを操作する。

「あ、うあっ! う、動かさないで、お願い……!」

 だが、拓哉はバイブの振動を最大にまで上げた。

「ひぃ、ああああああっ!」

 叫ぶレイカに、拓哉は不味いと思い、レイカの下着をレイカの口に入れた。

「ふぉお、あむぅうう!」

 叫び続けるレイカ。

 だが声は下着のお蔭で外には漏れない。

 そうしている内に、レイカは一度イッた。

 さらに拓哉は、レイカのバイブをしっかりと押さえ、強さをランダムにする。

 レイカは手すりに掴まり、その刺激を逃がそうとするも、動けば動くほど快感の波がやって来る。

「んふぅ! ふ、ふぁああっ!」

 レイカはまた一度イッた。

 これで今日だけでもう何度もイッている。

「どうした。今日はやけにイクのが早いな。そんなに快感が欲しいのか」

 ぷるぷると四肢を震わせ、アクメの快感の余韻に浸っているレイカに拓哉はそう言った。

 喋れない代わりに、レイカは拓哉を睨んだ。

 しかし、それは睨みと言うにはあまりに扇情的で、熱の籠ったものだった。

 拓哉はレイカのアナルの淫具を動かす。

 そしてバイブのスイッチも入れ、レイカは先程よりも強い快感を感じなければならなくなった。

 気持ちいい。でも、こんなところで……。

 そう思うレイカは洗面台のところに連れて行かれる。

 そして髪を掴まれ、無理矢理前を向かせられた。

 鏡に映っているのは下着を口に突っ込まれ、顔を赤くしている変態なレイカだった。

 こんなの、認めたくない……!

 そう思うも、確かにそれはレイカ自身だった。

 レイカに鏡を見せたまま、拓哉は淫具を両方とも動かす。

 その途端、眉が八の字になって、一気に雌の顔になる。

 子宮に届くほどの衝撃があると、レイカの顔はますます赤くなっていく。

 そして何度も言葉にならない声を漏らし、潮を噴きながらイク。

「次にここのトイレを使う奴は不幸だな。レイカの雌の液があるからな。何が起こったのかわかるかもしれないぞ? お前のマンコのにおいでいっぱいだからな」

 そんなこと、言わないで……!

 私だって、こんなこと、されたくないのよ!

 そう思うレイカだったが、それは本心ではなかった。

 そうでなければ淫具を付けさせるはずがない。

 早く、早くここから去りたいと思っているレイカだったが、拓哉はそうではないだらしい。

「ああ、逆に幸運だと思う者もいるかもしれないな。何せこんなゴージャスなボディをしているんだ。顔だって、飛び切りの女優にだって引けを取らない。なあ、レイカ?」

 そう言って、拓哉はレイカの顔を持ち上げ、鏡でレイカの雌の顔を無理矢理見せる。

「こんな顔して、お前は本物の変態、雌なんだよ」

 拓哉はそう言いながら、勃起したそれをレイカの尻に擦り付ける。

 大きくなって、硬くなっている……。

 拓哉も興奮しているんだ。

 そう思うと、レイカは自分だけではないのならばと、より淫らな顔を見せるようになった。

「急に、イイ顔するようになったじゃないか……!」

 拓哉はそう言って、バイブとレイカの口に入れている下着を取り出した。

 そしてそれらを鞄に入れると、拓哉はレイカのとろとろのマンコに自身のものを挿入する。

 温かくて、締め付けも良い。

 さすが名器だなと、拓哉は思った。

 レイカは喘ぐ。

「あっああっ、だ、ダメ、気持ち、いい……っ!」

 瞳がとろんとさせて、快楽を貪るレイカのその姿に、拓哉は嬉しそうに口角を上げた。

 そして何度もレイカを突き、レイカの胸が、身体が揺れる。

 アナルの淫具が拓哉のそれを刺激すると同時に、レイカへも刺激を与えていた。

 気持ち良さが、普通とは違う。

 それがレイカの隠された雌の顔を覗かせる。

 拓哉はレイカの両の胸を片手で弄り、立ちバックで犯し続ける。

 その時のレイカの顔は、明らかに雌の顔だった。

 赤くなった頬、うるうると潤んだ瞳。

 柔らかな胸はもちろんのこと、垂れ下がることを知らないヒップ……。

 世の男という男が皆、レイカを欲しがることだろう。

「レイカ、これが本当のお前だ」

 そう言われ、レイカは鏡の中の自分を見て、なんていやらしいのだろうと思った。

「お前はいやらしい雌なんだ。しっかりと自覚しろ。自覚しながらイけ!」

「……っ!」

 レイカは拓哉に激しく突かれる。

 胸も尻も揺れ、形が変わる程激しい。

「ああっ! あうっ! うぐっ! ダメ、変になる! 頭が変になるぅ!」

「変になればいい。お前の、その雌を出して、おかしくなれ!」

「はぁ、あ……っ! ああああああっ!」

 レイカは派手にアクメした。

 潮を噴き、身体が床に倒れる。

「……」

 拓哉は床に倒れたレイカの身体を姫抱きし、しばらくレイカを動かさなかった。

「……ぁ、はぁ。もう、大丈夫……っ。ちょっとだけ、手を貸してちょうだい」

 そう言って、レイカは拓哉の手を借りて立ち上がった。

 だが、少しふらつくレイカ。倒れそうになるところを拓哉が支えた。

「もう少し、休んでから行こう」

 拓哉からのその言葉に、レイカは大人しく従った。

 しばらくするとレイカは支えなしでも動けるようになった。

 多目的トイレから出ると、幸いにも誰もいなくて、レイカは安堵した。

 そういえば、刺激を与えられているその快感ばかりが気になっていてホテルのことなど考えられなかったが、よくよく考えたらこの近くの高級ホテルには以前、来たことがある。

「水着を買いに行こう」

 そう拓哉に言われ、レイカは「そうね」と返した。

 二人は水着を買ってから高級ホテルのプールに入る。

 更衣室で水着に着替え、二人はプールサイドで待ち合わせた。

 レイカの水着は赤いビキニ。

 所々に刺繍があり、またビキニの上は背中にリボンがあり、それを外すと容易に脱げてしまう危うさがあった。

 さらに、水着売り場ではレイカのサイズに合うものがなく、一番大きなサイズを買ったものの、サイズ的にはちょっと小さく、それがとても煽情的だった。

 また、水着のため、服の上からでもわかっていたが、胸だけでなく、足の長さやスタイルの良さがより強調されてしまうのだ。

 プールサイドに出た二人は、周りから「何あのカップル……凄い……」などと、羨望の眼差しで見られていた。しかし、その美しさに気づく者は少ない。

 ナイタープールでの水着デートだからだ。

 夜に遊べるプールとして、宿泊客からはもちろん、外から入りに来る人達も居るくらいだ。

 ナイタープールは賑わっていて、人の数はいるものの、薄暗い。

 そんな中、幻想的な光の中で過ごす。

 プールには光るボールのようなものが浮かんでいる。

 さらにプールを楽しむ人達の中には光る容器で何かジュースを飲んでいる人達もいる。

 何やらいろいろなものを光らせるのが今の流行りというものなのだろうか。

 レイカ達はそんな光るもの達を見て、時代の流れと言うものを感じた。

 そして同時に不安に思うこともある。

 こ、こんなところで、何をするのよ……。まさか、プールでする、なんてことはないわよね? もしそうなら、見られてしまうじゃない……。

 そもそも衛生的にもどうなのよ!

 いや、大体こんなところでシて、私の顔を覚えられたら仕事に支障だって出るじゃない。

 いくら薄暗いからって、わかる人にはわかってしまうわよ……。

 そう思うレイカだったが、レイカは促されるがままにプールへと入った。

 ぬるい温度で、寒さは感じない。

 だが、水着が徐々に濡れていくその感じが、レイカはあまり好きじゃなかった。

 しかし水着はレイカの身体のラインを周りに見せつける。

 大きな胸を強調したそのビキニが、レイカの美しさを際立たせた。

 そして拓哉もプールに入って来る。

 レイカが拓哉を待っていると、ビキニ姿のレイカに声を掛けようとする男が来るが、拓哉がレイカの手を引くことによって、その男はレイカが彼氏持ちであることを知って落胆した。

 拓哉はレイカの腕を掴み、人通りのあるところへと移動していく。

「どうしたの?」

「虫がいたんだ」

「……そう」

 何よ。意外と可愛いところもあるじゃない。もっと素直になればいいのに。

 そんなことを思っていると、拓哉はレイカに「言っておくが、嫉妬なんてしていない」と言っていた。

 それがレイカには面白く感じられた。

 レイカが通ると、自然と人が避けていく。

 あまりの美しさに、皆勝てないとまるで海を割ったかのように道を作るのだ。

そしてどんなに可愛い彼女を持っている男でも振り返る。

 同じ女からも羨望と嫉妬の眼差しで見られ、誰もがレイカを見ていた。

「ちょっと、なんで私よりあの人を見てるわけ? 私達恋人でしょ! 他の人のことなんか見ないでよ!」

 そんな女性の声がした。

 男性からは淫らな眼で見られ、その眼に気づいた彼女が彼氏と喧嘩をする、ということまで起きてしまったのだ。

 しかし時間が経つと、そんなレイカにも慣れたのか、皆何もなかったかのように再びプールで遊び始める。

 レイカはそんなこと、気にしてなどいなかったが……。

 拓哉はレイカが過去の調教で見られると興奮すると知っていた。

 だから、この中でその見られたいという欲求を満たしてやろうと思った。

 それはレイカのためではない。

 興奮するレイカを見たい拓哉の自分勝手な想いからだった。

 それにレイカもそういうのが好きなのだから、きっと悦ぶだろう。

 口では嫌だと言いながら、悦ぶ雌なのだから。

 そして拓哉はレイカに前を歩かせながら、手を腰からゆっくりと下に這わせていく。

 プールの中で拓哉はレイカのきゅっと引き締まった尻を撫でると、徐々にさらに下の方に手を伸ばしていく。

そして水着が破れそうなほど、水着越しでレイカのアナルに指を入れる。

「……っ!」

 レイカは拓哉の腕を掴むが、快感で上手く力が入らない。

 そうこうしている内に、拓哉はレイカのアナルを弄り始める。

 きゅっと閉じたアナルの皺を一本一本なくすかのようにほぐすように押して、撫でる。

拓哉はそのまま指で優しく揉み上げて、出し入れをした。

 バイブでほぐれたアナルは、柔軟に武骨な指を受け入れてしまう。

 あんな責めを受けたレイカに、拒めるものなどなかった。

 しかし、そのアナルは受け入れながらもしっかりと締め付ける。

 レイカのその締め付けと、包み込む弾力がもし指ではなく自分の肉棒なら……と、拓哉がそう思える程の尻穴だった。

 拓哉はそのことに興奮する。

 レイカも愛撫され、甘い吐息が出てしまう。

「初めて会った時も、こうやってアナルを愛撫したな」

 何度か拓哉の方を、レイカは抗議をしようとする。

 しかし隆起した男根で、水着の上から秘裂を擦られ、陰核を小突かれる。

「これが欲しいんだろう? ……やるから、そう興奮するな」

 違うわよ!

 そう言いたかったが、レイカは次第に快感に自分が溶かされていくのを感じると、快感に自分の身体を抱き締めてしまう。

 拓哉はそんな様子のレイカを見て楽しんでいた。

 いつものあの完璧なレイカが、快感の虜になっている。

 完璧ではない、素のままのレイカ……。

 その姿を見れることに、拓哉は酷く興奮した。

 一方でレイカは足の力が抜けてしまい、ろくな抵抗が出来ない。

 この自分がたかが数本の指で……。

 だが、昨日までずっと愛撫され続けたせいで過敏になり、すぐに快感を貪る穴になってしまった。

アナルに指を入れたまま、上に上げられ、そのまま揺さぶられる。

水の中で宙づりになり、つい拓哉を抱きしめてしまう。

上半身ではじゃれ合っていると思われているが、レイカの下半身は、拓哉の腰に足を絡め、激しく求めていた。

「……っ」

 レイカは静かにイク。

 足を少しばかりピンとさせて、首を少しだけ仰け反らせた。

 もちろん周りはレイカがイッたことに気づかなかったが、拓也にはバレていた。

 そのいじらしくも弱い姿に余計に興奮する拓哉。

「見られるかもしれないから興奮しているのか? ここ、ヒクヒクしているぞ」

「そ、そんなんじゃ、ないわ……」

 強がるレイカはそう言いながらも、またヒクヒクとそこを締め付ける。

拓哉はさらに指を押し進めた。

「う、あ……っ!」

「俺の前では素直になれって、言ったよな」

 耳元で囁く拓哉に、レイカはアナルをきゅっと締め付けた。

 自然と拓哉の指を締め付けるようになり、拓哉はもう片方の手でレイカの尻を揉む。

「他のやつらがここで、こんなことをされているレイカを見たらどう思うだろうな?」

「やだ。そんなこと、言わないで」

 そう言いながら、レイカは周りを気にする。

 だが、周りを気にしつつも、レイカは快感の虜になる。

 次第に周りなんて見えなくなって、拓哉しか目に入らなくなっていく。

「ぎゅうぎゅう締め付けているぞ」

「……変態っ」

 レイカが小さくそう言うと、拓哉は小さく笑った。

「それはお互い様だろう」

 そう言いながら、拓哉はレイカのアナルに水着越しではなく、横から指を入れ、直接アナルを弄るようになる。

 アナルは熱く、ヒクヒクとしている。

 腸壁を拓哉が撫でると、レイカはその指に反応してしまう。

「んんっ!」

 拓哉は一旦指を抜いて、アナルの表側を撫でる。

「ここ、ずっと欲しがってたんだな」

 そう言いながら、プールの水と共に、アナルに指を出し入れする。

「……っ! や、やめてっ。お願いよ」

「本当は、こういうのが好きな雌の癖に」

 そう言って、指をアナルに出し入れしながら、レイカの太ももの横に拓哉の大きくなったチンポを擦り付ける。

 レイカは自分を相手にこんなに硬くしている……と思うと、少し嬉しくもあった。

 そして拓哉はレイカのアナルから指を離すと、そこに自分の陰茎をゆっくりと押し進めた。

 淫具で慣らされたアナルはいともたやすく飲み込み、奥まであっと言う間に入ってしまった。

「んんぅー……っ!」

 その衝撃に、レイカはアクメした。

「まさか、もうイッたのか? この変態。もう二回もイッたことになるぞ」

 そう言いながら、プールの水をちゃぷちゃぷと揺らしながら、拓哉は腰を動かす。

 腰を打ち付けられる度にレイカは声が漏れ出そうになるのを必死の思いで我慢した。

 そんな……。こんなのってないわ。見られちゃう……。私、見られちゃう!

 そう思いながら、レイカは快感で身体を震わせる。

 ごり、ごり……と、レイカの奥を突いていく拓哉に、レイカは喘ぎ声が出そうになってしまう。

 だが、こんな公共の場でそんなこと出来るわけがない。

 レイカは必死に耐えた。

 声が出ないように自分の手で自分の口を塞ぎ、いじらしくも耐えて見せる。

 足をもじもじとして、胸を揺らす。

 拓哉はその姿が可愛らしくて仕方がない。

 拓哉は後ろから突くようにして、腕をレイカに絡める。

 これによってレイカは足をプールの地面に触らなくても、拓哉が支えてくれるようになった。

 そして自然と、レイカのアナルをぐちゃぐちゃに掻き回されるようになる。

「……っぁ!」

 レイカがそう声を上げる度に、拓哉は機嫌を良くしていく。

「っふ、あぅ……っ。やめてぇ」

 しかしその言葉には全くと言っていいほど説得力がない。

 拓哉に絡みつかれたまま、それを振り解こうとしたり逃げようとしたりしない。

「言ってることとやってることが全く違うぞ。どっちが本当のお前なんだ?」

 そう言う拓哉は、意地悪そうな目をしていた。

「く……ぅ、あ、ああ、ん……っ」

 静かに喘ぐレイカに、拓哉は遠慮せずにがつがつと腰を振る。

 レイカは静かに絶頂する。

 何でもないかのように見られながら、そういうことをしていないように見られないように必死に我慢している自分に、とても興奮しながら。

 拓哉もそのレイカの気持ちがわかっていて、わざと見せつけるようにしている。

 気づかれたら気づかれたでいいだろう。

 そう思ってのことだった。

 気づけばプールで拓哉達の周りには人が少なくなってきていた。

 二人の雰囲気や表情で察したのだろうか。

 中にはレイカ達を見てこそこそと話している人達もいる。

 レイカはその視線に気づくと、拓哉に吐息を漏らしながら口を開く。

「拓哉、こんなのは、やめてちょうだい……っ。お願いよ」

 レイカは口では嫌だと言いながら、下の口は離したくない、もっともっとと求めている。

 拓哉はレイカにそれをわからせるために大きく突く。

「あ、ひ、やぁあっ!」

「もっと、お前は自分を曝け出せばいい」

 そう言って、拓哉はレイカのビキニの上を取ってしまった。そしてそれを水に漂わせる。

「何を……するのよ……っ」

 現れた双乳が水に浮かぶ。

 淡い色の乳首が立っているのも丸見えだ。

「ここもこんなにして、期待していたんじゃないか?」

 そう言って拓哉はレイカの美しい双乳にも手を伸ばす。

 そして後ろから思い切り乳首を鷲掴みにし、こねくり回した。

「あっ、あっああぁっ!」

 レイカはアナルに与えられている刺激と、弱い胸を刺激されてあっと言う間にイッてしまった。

「この程度でアクメしていて、本当に恥ずかしいやつだな」

 拓哉は肉棒を何度もレイカの中で突き上げる。

 その度に水がちゃぷちゃぷと言って、レイカのおっぱいも同時に上下した。

 拓哉がレイカの胸を揺らすように乳首ごと揉み込む。

 乳首は徐々に固くなっていき、形を変える。

 そして抓みやすくなると、拓哉はレイカの乳首をぐいっと抓んで動かす。

「く、うぅ……!」

 弱い胸を責められて、レイカは耐えるのが大変だった。

 気持ちいい。でも、それを知られてはいけない。

 ……そうだというのに、この男は。

 そう思いながらも嬌声を上げてしまう。

「いっ、あ、はぁっ!」

 拓哉はレイカの耳元で囁く。

「我慢しきれないのか?」

 レイカは普通ならば「そんなの我慢出来るに決まってるわ」と答えたはずだが、そんな余裕のないレイカはゆっくりと首を縦に振った。

「イイ子だ」

 そう言って、拓哉はレイカの乳首を弄ぶ。

 指で転がしたり、擦ったり、潰したりと様々な責めをする

 そこへ、親切そうな男が二人のところに訪れる。

「あのー、こっちにビキニの上が流れてきたんですけど、これ、お姉さんのものじゃないですか?」

 そう言って、ビキニの上をレイカ達に見せる。

 レイカはすぐに自分の物だとわかった。

 あんな派手で大きなカップのものは、そうそうあるわけがない。

「あ、わ、私のもの、よ。ありがとう」

 レイカはそう言いながらそれを受け取る。

 拓哉は手を胸から話し、腰を掴む。

 そして、レイカを拓哉は後ろから突く。

「ひいぁ!」

「お姉さん、大丈夫ですか?」

 男は欲情の目でレイカを見ている。

 その視線はレイカの大きな胸にある。

 丸見えの立った乳首を、薄い色の乳輪を、大きな胸を見て、男は欲しそうにしていた。

 男はレイカの手を伸ばしていく。

 レイカは不味いと思い、必死に取り繕う。

「だ、大丈夫だから。ありがとう。もういいわ」

 そう言うと、男は「えー、でも心配なんですよ。大丈夫です? 本当に。そっちの彼氏より俺の方がお姉さんのこと気遣えますよ」などと言って、レイカ腕を掴もうとするが、それを拓哉が阻止した。

男はチッと舌打ちをしてどこかに行ってしまった。

「見たか? あの男のお前を求める眼とあの手を……」

 まるでレイカが欲しいとでも言うかのような眼で、あの男は見ていた。

 丸見えのおっぱいを、欲しそうにして、さらに触ろうとしてきた。

 レイカは胸を揉まれているところを見られ、さらにあの男がそんな風に自分を欲しそうにしていたと思うと、自然とそこを水ではないもので濡らした。

 レイカがビキニを着けると、拓哉は後ろから突いてそのきつきつなアナルを楽しむ。

「ああっ!」

 レイカは突然の衝撃に思わずアクメした。

 アナルをぎゅうぎゅうに締め付けて、拓哉のそれを離さない。

「ほら、あそこを見てみろ。お前のイッた顔を見て、何事かと思っているぞ」

 そこには複数の男達の視線があった。

「み、見ないで……っ」

 男からの欲情した眼を向けられるのは慣れている。だが、こんなところでその視線を浴びることは滅多にない。

 男達はレイカを見て胸を指差し下卑た笑みを浮かべている。

 さらには胸を揉むような動きまでして、笑っている。

 レイカは恥ずかしさで顔を隠してしまいたかった。

 しかし拓哉がそれを許さない。

 ぐっと顎を持ち上げて、レイカに無理矢理前を向かせる。

 こんな、こんなのって……。私、感じてる。胸も、お尻も、おまんこも皆感じてる……。それを、見られてるだなんて!

「どうした。蕩けた表情を浮かべて……。この変態が」

 変態……? 私、変態なの?

 もはやしっかりとした思考が出来ないレイカは、快感のままに身体を反応させる。

 そこへ拓哉はレイカのマンコに指を入れる。

 レイカのマンコは水の中だというのにはっきりとわかるくらい濡れていた。

 明らかに普通の水とは違うその粘液はぬるぬるとしている。

 もし、水に入っていなかったら、ビキニのその部分だけが濡れていることだろう。

 そして色濃く染み出て、明らかにマン汁だと誰もが気づく。

 レイカはそんなことを想像してしまい、さらにそこを濡らした。

「ここ、お前の液でぬるぬるするな。中は熱くて、指をよく締め付ける。男達に見られることや、同じ女性に軽蔑された眼で見られるのを想像したのか? 本当に、お前はどうしようもない雌だな」

「あ……っ、うぅっ」

 後ろを突き上げられ、前のイイところを刺激されて、レイカは快感をひたすら受け止めることしか出来なかった。

「こっちにも入れてやらないとな」

 そう言って、拓哉はレイカから肉棒を抜くと、後ろからマンコをその肉棒で突き刺した。

「ひぎぃっ!」

「お前のここは温かいな。凄い締め付けだ……。ずっとこうされたかったのか? マゾ雌」

 拓哉はビキニ越しに胸を弄り、ビキニの横から拓哉の自身をまんこに出し入れする。

 その衝撃に、レイカは小さく喘ぎ、何度もアクメを迎える。

 その度に、水がちゃぷちゃぷと揺れる。

 気づけば人もまばらになり、少しずつ皆プールから上がっていく。

 そんな中、ずっとプールにいるレイカ達は、少しばかり目立っていた。

「ねえ、あの二人ずっとプールにいない?」

 女性のそんな声が聞こえる。

「あの女性に気づかれたいか?」

 拓哉は意地悪そうにそう言った。

 レイカは首を横に振る。

「だが、本当は見られたいんだろ?」

「そんなわけ、ないじゃない……っ!」

「嘘を言うな。お前は雌だろ? 見られたい変態だろ?」

 そう言って、拓哉はレイカの乳首を両手でぎゅうっと抓った。

「んああっ!」

 欲しかった刺激が今、与えられている。

 レイカがあの女性達を見ると、女性達は「もう帰ろうかー」などと言ってプールから出て行った。

「残念だったな、レイカ。見てもらえなくて」

 そう言いながらも、拓哉はひたすらレイカを突く。

 胸も大きく形をひしゃげる。

 レイカが身体を大きく震わせると、拓哉は精を放った。

「……っ」

 拓哉は陰茎を出すと、また再びレイカのアナルに入れ、レイカに前を歩くようにと言った。

 レイカは訳がわからなかったが、気持ちいい感覚をお腹に感じながら、歩く。すると拓哉がぴったりとくっ付いてきて、肉棒がレイカの歩きに合わせて動く。

「んん……!」

「ほら、歩け」

「わ、わかってるわよ」

 そしてそのままプールを一周させられるレイカ。

 歩く度に、まんこを擦れていく陰茎が、レイカには気持ちよかった。

 しかし不自然なその歩き方に、プールで遊んでいる人達が気づかないわけがなかった。

「ねえ、あれ、入ってない?」

「レイプされてるのかな? 助けてあげた方が……」

「でも女の人気持ちよさそうだよ。ただの露出プレイじゃない?」

「こんなところで? 嘘ー!」

 そんな声が聞こえる。

 違うの。違うのよ。私は自分の意思でやってるわけじゃないの。拓哉がやれって、そう言うから……!

 そう言いたくても、言えるはずもない。

 次第に周りの人達は軽蔑の眼をして、プールから上がっていく。

「拓哉、もう……っ」

 レイカは泣きたくなった。

「なら、もう一回、したら上がってやろう」

「本当? ……わかったわ」

 レイカはお尻を振るようにして歩く。

 そうすることによって拓哉に刺激を与える。

「こんなことが出来るなら、初めからやっておけ。そうすれば短くなっただろうに」

 そんなの今言われたって仕方ないじゃない……!

 そう怒りたかったレイカだったが、快感に負けないように、ふわふわとした水の中をゆっくり歩く。

 途中、拓哉がレイカを引き寄せてぎゅっと腰を抱くと、拓哉はレイカの中を縦横無尽に暴れた。

「んあっ! あっ、あっ! だめぇっ!」

 周りは突然喘いだレイカにぎょっとした目で見る。

「泳ぐのが苦手だからって、そんなに嫌がることはないだろう? ほら、もう少し、頑張れ」

 機転を利かせた拓哉がまるで泳ぎの練習をしているかのように言うと、周りは「何だ、ただの泳ぎの練習か」と思い、再び遊び始める。

 だが、何人かはレイカ達の状況に気づき、じっとレイカと拓哉の二人を見ている。

 こそこそと話しながら、熱い息を漏らしながら、中には自分のものを握りながら見ている男までいた。

 レイカは恥ずかしくて堪らない。

 でも、それだけではない感情が、気持ち良さがあることをレイカは気づいていた。

 拓哉はレイカの耳元で囁く。

「良かったな。たくさんの人に見られて、まんこも嬉しそうにぎゅうぎゅうと締め付けていたぞ」

 本当に、意地悪なんだから……。

 でも、見られているのは、嫌いじゃ、ない……。

 むしろ……。

 そう思うレイカに、拓哉はレイカに泳ぎを教えてるかのような顔をして、レイカのマンコを突いた。

「あぐぅ……っ!」

「ほら、どうした。しっかり歩け」

 レイカが涙目で拓哉を睨みつける。

 だが、そこには本気で嫌がっている様子はなく、むしろ興奮して期待に満ち溢れ、瞳を潤していた。

 レイカは感じながら歩いた。

 しかし、もう手足に力が入らない。

 歩いている最中、ずっと拓哉に抱き締められながら歩いていた。

 それ程、もうレイカの足腰は立たなくなっていたのだ。

 拓哉はレイカがもう限界だとわかると、大きくなったそれがレイカの感じるところを掻き回すように動かし、レイカの中に自分の精を放った。

「あ、あ、あぁ……」

 レイカはとろんとした眼で、拓哉を見つめていた。

 そして拓哉は自身のそれを抜いて、レイカと共にプールから上がった。

 プールから上がった二人は、拓哉が取っていたホテルの一室に入った。

 ホテルは広い部屋で、風呂も大きく、二人で入れるくらいだ。

 そして拓哉は部屋の鍵を掛ける。

 ここに他人はいない。

 レイカは他人に見られるのとはまた違う意味で興奮を覚えた。

 もう隠さなくていい。

 ありのままをさらけ出せる。

 誰にも邪魔されず、好きだけ、犯される……。

 ああ、早く、私を好きにして。

 そう思っていると、拓哉はレイカに「どうした。早くこっちに来い」と言われ、言われた通りに部屋の中心の辺りに行くと、拓哉はレイカの肩を抱いた。

 そしてレイカは服を脱がされ、また、レイカも拓哉の服を脱がせていった。

 少しずつベッドに近づいていく。

 それと同時に、二人の肌がゆっくりと見えていく。

 お互いの身体が、素肌を見せていくと同時に、服は次へ、次へと脱がされて行くのだ。

 その動きがわかるようにベッドまでには、点々と男女の服と下着が落ちていた。

「ねえ、私もう限界なの……」

 そう言うレイカに、拓哉は「俺もだ」と耳元で囁いた。

 ベッドに行くと、レイカは自らもセックスしたいと思い、積極的に拓哉を責める。

 まずは身体中を舌で舐め、綺麗にする。

 そしてレイカは拓哉の熱く硬くなっていくチンポに頬を摺り寄せる。

「そんなに欲しそうな顔をして……。口で奉仕、出来るな?」

「言われなくても、するわよ。……私を誰だと思っているの」

 そう言って、レイカは拓哉のチンポを口に入れた。

 竿を舐めて、亀頭をちろちろと舐める。

 カリの部分も舐めて、尿道をぐりぐりと舌で刺激した。

 そして手の動きに合わせてレイカも喉奥を使って上下に動き、刺激を与える。

 もう片方の手は玉をやわやわと揉みながら。

 そういうものを本業にしている女にだって引けを取らないテクニック。

 だが、拓哉はこれで出してもそれだけではつまらないと考えた。

 そしてレイカの頭を固定すると、腰を動かしてレイカの口内を犯す。

「っぐ、うぅ! んう」

 唾液が拓哉のチンポに絡まり、出し入れをされて、レイカは苦しかった。

 しかしそこにどうしようもない興奮があった。

 征服されているという絶対的なものが、レイカを興奮させたのだ。

 そして拓哉はある程度、レイカの口内を犯すとチンポをレイカの口から出した。

 レイカはそのそそり立つそれを愛しそうに撫でると、その大きくて豊満なバストを使って、パイズリを始めた。

 亀頭を舌でちろちろ舐めながら、おっぱいでチンポを刺激した。

 ふわふわと柔らかな胸の感触、そして亀頭に与えられる刺激が拓哉には気持ちよかった。

 だが、このまま何もせずに出すのは男としてのプライドが傷つく。

 男としてはやはり女に先にイッてほしい。

 そう思い、レイカを下にして、上に覆い被さり、レイカの胸を舐め始める。

「んっ」

 つんと立った乳首の周りを舌でつつーと伝わせ、ぐるりと周囲を舐め回す。

 もう片方の胸は手で弄ぶ。

 しかし、そんな優しいタッチではなく、レイカはもっと獣が獲物を貪るような、そんな激しいセックスがしたかった。

「もっと、激しく、して……?」

 そう熱い吐息を漏らされながら言われて喜ばない男はいない。

 拓哉はレイカを下にすると、正常位でレイカの秘裂を割ってプールでも弄られていたからか、あっという間に洪水のようになっているそこに自身のチンポをゆっくりと差し入れる。

 拓哉はレイカにキスをしながら腰を振ってレイカの奥を、イイところを重点的に責める。

「ひゃぁあんっ! これが欲しかったのぉ!」

 レイカは自らも腰を動かし、足を絡ませ、蛇の様に二人は絡まり合った。

 ずじゅ、ずじゅ! と下品で淫らな音がする。

「き、もち、いい! もっと、やってぇ! ああっ!」

「言われなくともっ」

 拓哉も射精まであっと言う間だろうなと思った。

 あれ程の責めをされて、何も溜まらないということはない。

 精子を溜め込んだそこは、もう限界だった。

 レイカを押し潰すかのように激しく腰を打ち付けると、レイカは高い声を上げて、「ふ、ああっ! だめ、だめぇ! 変になるぅ!」と叫んだ。

「出すぞ……!」

 その時の膣の締め付けで拓哉はレイカの中に射精した。

 レイカが荒い息をしていると、拓哉はベッドサイドに置いておいた媚薬入りのローションを手に取った。

 拓哉は媚薬にも興味があり、中国産だとか、高級品だとか、裏のルートなど、いろいろ聞いて好奇心で試してみたが、効果のあるものは全くなかった。

 何年も探し、そして追い求めた。

 だが、どれも効果はない。

 今、拓哉が手にしているこれ以外は……。

 超高額の媚薬だが、効果はある。

 その効果は二十四時間続く。

 相手の感度を上げ、そして母乳を出させる効果があるのだ。

「他の女で試したけど、副作用もなかったぞ」

 そう言うと拓哉はレイカにジト目で見られるが、気づかない振りでレイカの胸にその媚薬を付ける。

「……何とも、ないのだけれど」

「まだ塗ったばかりだろ。もう少し待て。犬でも待てるぞ。このくらい」

 そう言って軽く愛撫をする拓哉。

 そしてしばらくするとレイカは信じられない体験をする。

「……う、嘘っ」

 レイカは思わずそう言った。

 愛撫される度にその胸の大きさに見合った多量の母乳が出てしまうのだ。

「……はぁ、ああん……っ」

 しかも母乳が出る度に最高の快感がレイカを襲う。

 困惑は、最高の乳悦に流されていく。

 びゅーびゅーと出るその多量の母乳を、拓哉は口を付けて飲む。

 その刺激がまたレイカを追い立てる。

 母乳が、母乳が止まらないわ……っ!

 どうして、口に含まれているだけでこんなに気持ちいいの?

 絶対におかしい! ……と、そう思うレイカだったが、拓哉はそんなレイカの思考をかき消すように責める。

 レイカはそのまま両乳首を交互に口で吸われながら、手マンされる……。

「あひぃ! 上も、下もなんてぇ!」

 拓哉の容赦のない責めに、レイカは喘ぎ声を出すしかなかった。

 マンコはもうぐちょぐちょで、拓哉はその愛液で陰核の辺りを意地悪く責める。

 そこには触れず、周りばかり。

 中にも入れず、小陰唇の辺りを指で這わせるだけ。

「お願いぃっ! 激しく手マンしてぇ! そんなに、焦らさないで!」

 そう言うと、拓哉は「わかった」とただひと言言って、激しく手マンをした。

 上からも下からも淫液を噴き出す。

 それも、潮まで噴いて……。

 母乳はたらたらとベッドに流れ落ちる。

 それでも拓哉は責める手を止めない。

 胸を揉み、口をつけ、手マンをしていく。

「う、うぅ……っ、あっ、ああっ!」

 喘ぐしか出来ないレイカはその胸から白い液を零す。

「妊娠もしてないのにエロいな。しかも、この媚薬は胸の大きさに比例して快感も大きくなると聞いている。デカい胸を持つレイカには強烈だな」

 母乳が次から次へとぴゅっぴゅと出て、それを楽しそうに拓哉は見ていた。

 それだけレイカが感じている証拠だ。

 クリトリスもぴんと立ち、最初は秘裂に隠れていたというのに、今では顔を覗かせるまで大きくなった。

 それを手で撫でると、レイカは面白いほどに喘いで悦んだ。

 拓哉はレイカを四つん這いになるように言うと、レイカは大人しくそれに従った。

 そしてレイカは拓哉に胸を揉まれる。

 胸を揉まれると、まるで乳牛にされたような気分になって、レイカはまた少し興奮した。

 ぎゅっと乳首を絞るようにすると、母乳が出る。

 その感覚が気持ちよくて、レイカは声も出さずにイク。

「……っ」

 もうベッドは母乳塗れだ。

「お前のせいでベッドが母乳塗れだなぁ。それだけじゃない、お前のマンコの臭いでいっぱいだ」

 誰のせいだと思ってるのよ……!

 そう思いながらレイカはバックで犯され、突かれて言葉にすることが出来なかった。

 後ろから突かれ、胸を揉まれ、絞られ、母乳が出る。

 ああ、なんて気持ちいいの……!

「だめぇ! 気持ち、よすぎてぇ、頭が変になるぅ!」

 気づけばレイカはそう言って叫んでいた。

「おかしくなればいい。変になればいい! お前は雌なのだから!」

 そう言われ、レイカは身体を大きく震わせて絶頂を迎えた。

 絶頂しながら、レイカは思う。

 もし、妊娠したら……こうやって胸から……。

 この、気持ち良さは、妊娠したら、あるの……?

 そう思ってしまった。

 いけない妄想をしてしまう。

 だが、レイカはそんな自分に困惑した。

 どうしちゃったのよ。私。いつもなら、こんなこと考えたりなんてしないのに……。

 一番の困惑の種は、それを想像したときに、悪くないと思ってしまったこと。

 興奮が収まらない。

 すぐに拓哉は動きを再開させる。

「今、何を思っていた? 何か考え事をしていただろう。随分と、余裕だなっ」

 そう言いながら、拓哉はレイカに大きくなったそれで串刺しにするかのように奥へ奥へと腰を振る。

「んああっ! 本当に、本当に壊れちゃうのぉ!」

 締め付けがいつもよりも強い。

 ヒクヒクと動きが速くなっていくと、レイカはその頭が飛ぶような衝撃に襲われる。

 拓哉はレイカがイクと同時に射精した。

 レイカは無意識に、射精中に雄が逃げないように、足で固定する。

 拓哉が痛みを感じるほどに、ぎゅっと。

 拓哉は何も言わずに、そのまましばらく動かずにいた。

 最高の快感とアクメに放心状態のレイカ。

 ようやく少し落ち着くと、拓哉が責めの手をまた始めた。

 横たわるその状態で手マンされ、丁寧にGスポットを捏ねられ、潮噴きさせられる。

 そして拓哉にこう言って欲しいとねだられ、それを口に出す。

「パパのチンポでイかせて」

 レイカはそうおねだりした。

 そして二人は再びセックスをする。

 お互いがお互いをイかせようと、あの手この手を考える。

 今度は拓哉が下になって、レイカが上に折り重なるように、騎乗位になった。

 レイカはチンポを中に入れると、拓哉の手を握る。

 そして腰を前後に動かす。

 胸が揺れる度に、拓哉に母乳が掛かる。

 拓哉は「圧巻だな」と呟いた。

 いつも勝気で完璧な女が、自分の前でその快感の弱さを見せ、胸を揺らしながら、それも母乳を出しながら動いている。

 それもレイカはとびきりの美女……。

 下手な絵画よりもずっと美しい。

「んっ、んっ……」

 レイカは小さく喘ぎながら、腰を前後に動かす。

 だが快感はしっかりとあるようだ。

 母乳が止まらない。

 拓哉は必死に腰を振り、胸を揺らすレイカに、ほんの少し悪戯心が湧いて、下から突き上げた。

「な、あ、あああああぁっ!」

 レイカは派手に絶頂する。

 胸から白い母乳をびゅーっと出して、オマンコをきゅんきゅんとさせて、拓哉を締め付ける。

 細い手を、指を、拓哉の手に絡ませ、ぎゅうっと握った。

 拓哉は手を解き、そのままレイカが拓哉の胸に自らの胸を押し付けて来ると、その状態で下から上へと突き上げ、レイカの胸を両手で揉み込む。

「あひぃいいいいっ!」

 母乳を思い切り出して、アクメするレイカの姿はとても美しかった。

 それは拓哉も見ていて思ったことで、もっと美しい姿を見ようとまたも突き上げる。

「ひゃ、ああああっ!」

 レイカは何度も絶頂する。

 その度に胸を白く汚して、拓哉の顔まで母乳で濡らす。

 レイカはこの犯されている感じが堪らない。

「止まらない、止まらないのぉ!」

 そう言いながら、レイカは母乳を出し続ける。

 さらに、愛液もベッドを汚すようにたらりと垂れてきた。

「こんなにも濡らして、本当に変態だな……っ」

 拓哉は射精しようと腰の動きを速める。

 その速さに、レイカは「あっ、あっ、あっ!」と喘ぎ声を短くその速さに合わせて零してしまう。

「イクぞ。雌。しっかり受け止めろ」

 強く腰を最奥に突くと、レイカはぎゅぅっとオマンコが締まり、母乳が弾けるように流れ出た。

 そして拓哉も、今日何度目かの精を出すと、拓哉は少しばかり疲れを感じた。

 それをレイカは見逃さず、がくがくとした自分の身体に鞭を打って、仕返しをしてやろうと拓哉に押し付けていた上半身を起こして、膝を立てる。

 レイカは自在に腰を動かし、拓哉の少しばかり萎えたそれに刺激を与えた。

 動く度に粘液がぐちゃぐちゃと音を立てる。

「は、あ……。こ、この程度で、終わりなんて、そんなこと、ないわよねっ!」

 そんな強がりを言うレイカに、拓哉は笑った。

「そうだな」

 そう言って、下から上へとまた突き上げ、ピストンをする。

 がっつりとレイカの腰を掴んで、拓哉はレイカの中を動き回る。

 レイカも負けていられないと、膣に力を入れたり、力を抜いたりする。

 しかしレイカが快感を感じ取っているのはその胸から溢れる母乳が物語っていた。

「もう、突き上げるしか、脳がないのかしら?」

 そんなことを言いながら、レイカは腰を振り続ける。

 拓哉はそんなことを言われて黙っているわけにはいかず、レイカの両の胸に手を伸ばす。

 そして乳首を刺激し、乳輪を触っていく。

 胸全体を揉んで、たまに抓って、下半身だけの男じゃないところを見せつける。

 レイカは「何よ、やれば出来るじゃない」という視線を投げかけ、金の髪をふわりと宙へ漂わせた。

 そして体位を変え、拓哉の上に、仰向けになるレイカ。

 拓哉は激しくピストンをするのと同時に、胸とクリトリスにも刺激を与える。

「あぁっ! そんな、いろんなところを刺激するなんてぇ!」

 レイカの胸から母乳がじんわりと出て来る。

「こういうの、お前は好きだろ。雌だからな」

 拓哉はレイカの髪のシャンプーの匂いがして、この女を今支配しているのは自分なのだと少しばかり優越感に浸っていた。

 するとレイカはきゅっと、マンコを締め付ける。

「……っ!」

 拓哉がレイカを見ると、レイカは「私が、いるのに、考え事?」と少し拗ねたようなことを言っていた。

「わかった。たくさん可愛がってやるから……」

 そう言って、レイカの弱い胸に両手を伸ばす。

 形を歪めるように揉み、乳首を弄る。

 乳首は形を少しばかり変え、母乳がそこから出る。

 拓哉はレイカの乳首をぐぐっと押して刺激を与えると、すぐに乳首は硬いまま、ピンと上の方へと立って、母乳を溢れさせる。

 もちろん、チンポでレイカのマンコをいじめるのも忘れない。

 意地悪く、Gスポットをわざと外したり、奥まで入れなかったりと、拓哉はレイカの反応を楽しみたいがためにそんなことをする。

 レイカは責めてほしいところを責めてもらえず、もどかしい気持ちでいっぱいになる。

 胸も弄っているが、柔らかく、優しすぎるタッチで感じるところまではいっても、イクことは出来ない。

「は……あ、はあ……。どうして? もっと、感じさせて……。イかせてちょうだいっ」

 そう言って、レイカは体勢をぐるりと変え、仰向けからうつ伏せになり、拓哉の方を向いた。

 ぎゅうっと拓哉の頭を抱き締めて、キスをする。

 軽いリップ音がすると、拓哉はレイカの頭を撫でながら、深いキスをする。二人は舌を絡め合った。

 歯列に沿わせて、舌に舌を絡めて、上顎を舐めて……。

 気づくと胸は母乳をたらたらと流し始めていた。

 そして二人は互いを抱き締め合いながら、繋がったそこを動かす。

「そんなに欲しいなら、好きなだけくれてやる」

 拓哉はそう言って、レイカのGスポットやポルチオを刺激する。

 胸も、乳首を抓って、押して、牛のように絞る。

「はぁあん! これが欲しかったのぉ! あっ、うぅ……っ」

 レイカは喜び、上半身を仰け反らせた。

 そうすることによって、レイカの全てが拓哉の目に入った。

 ふぁさぁっとまるで天使の羽のように広がる金の髪も、大きく揺れて形を変える胸も、接合部も丸見えだ。

 そして時折ぷしゃっという音と共にシャワーのように母乳が噴き出る。

「はっ、エロ……。この雌」

 そう言いながら、拓哉は手を、腰を止めない。

 母乳がそこら中に飛び散る。

「お、ねがいぃ、休ませてぇ! あふぅっ! あうっ! う、んんっ!」

 レイカはそう言いながら喘いだ。

 何度も絶頂を迎え、レイカは頭がショートしそうで、休みが欲しかった。

「もっとと言ったり、休ませろと言ったり、随分勝手だな。そんな勝手は許さない」

 そう言って、拓哉はレイカに休みを与えなかった。

「だって、だって気持ちよすぎるのよぉ!」

 そう涙目で訴えるレイカだったが、それは逆効果で、拓哉が責めをやめるという選択肢を遠ざけてしまった。

「ダメだ。このままイキ続けろ」

「そんな……っ! ああっ! またイッちゃううううう!」

 レイカは潮と母乳を噴いた。

 拓哉の身体が、レイカの淫液で汚される。

「べたべただな。ほら、こういう時はどうするんだ?」

 レイカはずるりと拓哉のチンポを抜くと、自分が汚してしまった拓哉の身体を舐めて綺麗にした。

「いいだろう。仰向けになって寝転がれ」

 拓哉がそう言うと、レイカは待っていたと言わんばかりに、無意識に妖艶に自身の身体を見せつけるように仰向けになった。

 拓哉はレイカのマンコに指を入れる。

「こんなにぐずぐずに、どろどろにして……」

 誰のせいよ。誰の。あなたがこうしたのよ? 私の身体を、それも母乳が出るようにまでしてしまって……。感じないわけないじゃない。

 レイカはそう思ったが言わないでいることにした。

 言ったら何をされるかわからない。

 そんなことを思っていると、レイカは突然身体をびくりと震わせる。

「ひゃんっ!」

 拓哉が指でGスポットを刺激してくるのだ。

「お前のイイところはここだろ」

 そう言って、くいっと指を曲げてGスポットを何度も強く押す。

「んんっ! ん、くうっ!」

「声を抑えるな。ここは俺とお前だけだ。もっと雌の顔を見せてみろ」

 そう言って、もう一度Gスポットを押す。

「ぅああああああっ!」

 レイカはまたも絶頂を迎えた。

 大きな声を出し、足をピンと伸ばして、母乳を噴き出した。

 しばし放心状態になるレイカに、拓哉は容赦なく、次の責めを開始する。

「胸とぐちょぐちょのマンコには刺激を与えていたが、クリトリスはそんなに弄ってやれてなかったからな。こっちもしっかり可愛がってやるよ」

 そう言って、手マンを始めた。

 ぐりぐりと、陰核を刺激していく。

 人差し指と中指で、潰すように陰核を強く撫でる。

「悪い子だな。ここをこんなに立たせて。こんな風に立たせていいだなんて俺は許可を出していないぞ」

「ああっ、ごめんなさい! ごめんなさいっ!」

 レイカの頭はもうたくさんの快感で変になっていた。

 拓哉の言う通りにすれば、ずっと気持ちいい。

 その気持ち良さが、続くようにと言われた通りのことをする。

 ぐちゃぐちゃとそこを弄られ、抓まれ、舐められ、様々な責めがそこだけに集中している。

 自分の指とは違う男の人の大きくて、少し硬い指の感触が気持ちいい!

 レイカはそう思うと同時に、自分では得られない快感をそこで受け止める。

そしてレイカはついに絶頂を迎えようとしていた。

「イク! イクぅっ!」

 そう言いながら、レイカはイッた。

 だが、拓哉は手を止めない。

「ダメ、ダメェ! 頭がおかしくなっちゃう! もうイッたのに! また、イッちゃう! イッちゃうってばぁ!」

 レイカはまたも軽く絶頂を迎えた。

「もうイッているだろう。それに、言っただろう? イクときは、ちゃんと言えと……」

「……っ」

 レイカは身体を震わせてイキ続けているような状態になった。

 それを見て、拓哉はレイカのあらゆるところを責める。

 レイカの胸からはずっと母乳が出続け、レイカがどれだけ快感を感じているのかが目で見てわかった。

 そしてもう一度、拓哉はレイカの中に自身を入れる。

 レイカのそこはずっと待っていたとばかりにきゅうきゅうと拓哉を締め付けて離さない。

「キツキツだな……。そんなに欲しかったのか?」

 レイカは今までの責めで顔を赤らめている。

「動くぞ」

「待って……」

 レイカはそう言って拓哉の首の後ろに手を回した。

「キス、して」

「……ああ」

 滅多にないレイカの可愛らしいお願い。

 それは聞かないわけにはいかない。

 軽く一回キスをすると、レイカは目をとろんとさせた。

 拓哉はレイカの身体にキスを何度もした。

 もちろん、敏感なところにも。

 そしてゆっくりと動き始める。

 拓哉は絶対に離さないと言わんばかりの締め付けのそこを、ゆっくりと焦らすように抜き差しした。

「あっ、ふぁ……」

 いつもと違う、もっと優しいプレイ。

 こんなの、ズルいわ……。

 こんな緩急の付け方、されたことがない……。

 レイカはそう思いながら、喘ぎ声を発しつつ、徐々に激しくなっていく腰の動きに、悦び、意識が飛びそうになった。

 散々されてきた荒っぽい責めに対し、今度は丁寧すぎる優しい責め。

 レイカはほんの少しの刺激でイッてしまう状態。

 今までとは違う優しい責めに、レイカは慣れていなかった。

 気づけばレイカは拓哉にキスをされていた。

 唇にふわりとした感触……。

「優しいのは慣れていないのか? お前にも可愛いところがあるじゃないか」

「し、かたない、じゃない! 仕事の関係上、どうしても、無理矢理とかが多いの、よっ! でも、優しいのも、嫌いじゃない、のぉっ!」

 レイカのその可愛らしい女の子といった感じが拓哉は嫌いじゃなかった。

 自分にしか見せないレイカの素と言おうか。

 そんな感じがして、嫌な気分にはならない。

「ねえ、手、繋いで」

「ああ、いいとも。レイカ」

 二人は手を繋いだ。

 レイカは拓哉の腰に足を絡め、拓哉はレイカの中で奥まで突く。

 こんなに気持ちいいセックスを、レイカはあまりしたことがなかった。

 千手や他の男達にされたのとは違う、優しいのに、その中に獣が眠っているような、そんなセックス。

 でも、きっと拓哉は無理をしている。

 本当は、もっと乱暴に抱きたいのだろう。

 いつも、そうだったから……。

 レイカは「好きに動いていいのよ。私のことなんて、気にしないで」と言った。

 余裕のある表情を作って、そう言うと、拓哉が「そうか。だが、本当は身体が辛いんじゃないか?」と滅多に見せない優しさを見せた。

「私なら、大丈夫よ」

 そう言うと、「後悔しても知らないからな」と拓哉が言って、激しく腰を打ち付け始める。

「ひぎぃんっ!」

 あまりにも激しい腰の動きに、レイカはついていけない。

 思考がバラバラになる。

 胸を思い切り揉む、というより掴まれ、そのまま腰の動きに合わせて上下する。

 乳首を吸われて、甘噛みされる。

「あああああっ!」

 乳首への強い刺激に、レイカは喘いだ。

 そして拓哉はさらにレイカの腰を掴んで、自分の方へ引き寄せる。

 これによって拓哉はさらに自分がより自由に動けるようになった。

 さらにレイカももっと深く繋がれて、一瞬息が止まる程の衝撃がマンコにあった。

「おまんこが、おまんこが壊れちゃう!」

「お前はそればかりだな。そんなに壊れたいのか?」

 レイカは何度も頷く。

「だったら、我慢せず、存分に壊れるといい」

 そう言って、拓哉は腰を動かし続けた。

 そして二人はずっと絡み合っていた。

 まるで獣の交尾のように激しく……。

 そしてそのまま二人は深夜まで絡み合った。


3部作でやってきた御堂レイカ外伝ですが、次回で終了です。
今回もあらすじをbc8c3zが作り、内容は根本鈴子先生に書いていただきました。
今回も綾守先生の追悼の意味で4月7日に公開でき良かったです。
綾守先生がお亡くになったのが2007年ともう17年です。
今回の作品も綾守竜樹先生のファンの方に読んでいただければ、それに勝る喜びはありません。
一瞬でも先生がいなくなったことの皆さんの孔を埋めれれば幸いです。

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