九条院法子 バッドエンド

今回もあらすじはbc8c3zが考え、awoiawoi先生に作っていただきました。
綾守竜樹先生のファンの方に読んでいただければ、それに勝る喜びはありません。
一瞬でも先生がいなくなったことの皆さんの孔を埋めれれば幸いです。
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またアンケートだけでもいただけたら今後の参考になりますので入れてください。
よろしくお願いします。


――しくじった。

私、九条院法子の脳裏をよぎったのはその一言だった。

マーカス=アンフロラに捕まったこともそうだったが、敬愛する先輩、鷹城八雲の手を煩わせてしまうことが申し訳ない。

それでも、八雲先輩は、きっと助けに来てくれるはずだ。

最愛の先輩に迷惑をかけてしまうことに、私はいたたまれない気持ちになった。

渋々だが、監禁されるまでに救難信号を残している。

苦渋の決断だったが、背に腹は代えられない。

このままマーカス=アンフロラから逃げられず、快楽に堕ちてしまうよりはマシだろう。

実のところ、八雲がこの地下室の金属板を蹴破り、「助けに来たわよ!」と私の監禁を解いてくれる想像をしなければ、

淫魔の手に堕ちてしまいそうだった。それほどに強い快楽を感じていた。

「無駄なあがきはやめた方が良いと思いますが」

連日、この大きな胸を揉みしだき、散々嬲ってきたマーカス=アンフロラは、淡々と私に告げた。

「何ですって……!?」

「貴方は、鷹城八雲が助けに来てくれると思っているのでしょう。それで何とか自我を保っている」

「だから……何なのよ」

普段は滑らかな髪も、白磁のような肌も、人よりも倍は大きな柔らかい乳房にも、淫魔の液体があちこちにかかっていた。

その白っぽい液体は、さながら精液のようで、敵の目をより一層楽しませる。

「はっきり申し上げておきましょう。鷹城八雲は、来ない」

一瞬、何を言われたか分からなかった。それは、何度も何度も八雲の姿を想像していた私にとっては、俄かには信じがたかった。

「そんなことはないわ。……八雲先輩は必ず……」

「その望み、いつまで保つことが出来るのか、楽しみですね」

マーカス=アンフロラは、クスリと嗤った。

ただのでまかせだ。八雲先輩が来ないことなどありえない。きっと、来てくれるはず、きっと……。

***

そして、私は監禁されたまま一週間が経ち、一ヶ月が経った。

正確には分からない。マーカス=アンフロラが言う日にちや、太陽の加減で、大雑把に日にちを計っているだけだ。

しかし。

「もう、そろそろ諦める気になったでしょう。一ヶ月も貴方を放っておいて、助けなど今更あるはずもありません」

淫魔は、舌なめずりをしそうな気配で、笑ってみせた。

「そん……なこと……」

流石の私も、望み薄なことは分かっていた。

一週間が経ったあたりから、疑念を抱き始めていた。

敵に捕らわれた者が、一週間も一ヶ月もマトモに生きていることは少ない。

早々に見捨てられたのか、理由はよく分からなかったが、一縷の望みであった”八雲先輩が来てくれる”という半ばお守りのような

言葉に拠り所がなくなった今、私の理性は相当にぐらついていた。

両手を広げたままの拘束は、大きな胸を露わにする。

触手で、そのはちきれそうな胸を、服を着たまま下から持ち上げるように、大きさを確かめられた。

確かめるというよりは、一番敏感な部分に辿りつかないように、搦め手から攻められたという方が正しいのかもしれない。

触手が何本か助けに入った。一、二本では到底収まりきらないほどの大きさだ。

昔から、この巨乳と呼ばれる自分の胸が好きではなかった。

異性からは顔より先にまず胸を見られることも多く、電車に乗れば痴漢に遭いそうなったことも数え切れない。

紅薙姫の女戦士になってからは、より一層、この大きな荷物のことが嫌になった。

だが、八雲先輩は、同じような境遇にありながらも、毅然と前を向いていた。

だからこそ、先輩は憧れで、何者にも代えがたい存在だった。

「ふ、ゥン……ッハあんっ」

歯を食いしばっていたが、自然と声が漏れてしまう。

八雲先輩が来ないのなら、この快楽に身を委ねてもいいかもしれない。

そう逃げ道を作る自分を叱咤しながら、理性を取り戻そうとするが、胸を弄られるとたちまちにその決意も

吹き飛んでしまう。

「や、ああっ、やめてぇ……嫌、ぁ……っ」

最初は、「殺す、殺してやる!」と息巻いていた私の声は、段々と甘い制止の声に変わっていた。

「何が嫌なんですか? とても良さそうですよ」

マーカス=アンフロラは、くすりと笑いながら、たわわな私の胸を、ぶるんと震わせた。

「ううっ」

弾力で上下する胸の重みを、愛撫のように感じてしまう。

「たっぷり可愛がってあげますよ」

そう言われると、下半身まで疼きはじめる。この男を殺してしまいたいのに、同じくらい求めてしまっていた。

触手が私の割れ目を優しく撫でる。

「んああああっ、く、っ……」

思わず甲高い嬌声を上げてしまった。

「どうぞ? 存分に声を出して下さい」

羞恥で顔が真っ赤になる。いや、もう元から赤かったのかもしれないが、恥ずかしさも相まって身体中が熱い。

「や、め……っ、ンンっ、ふ、ぁああっ……!!」

下半身の敏感な部分が、撫でられ、太腿にも触手が這い、ぞわぞわとした快感がせり上がってくる。

「いやぁ……、やあっ……」

「そんなに嫌なら止めてさしあげましょうか?」

冷たい声でそう告げると、マーカス=アンフロラはぴたりと動きを止めた。

「あ……あ……」

快楽を全て中途半端に放り出され、瞳に涙が滲む。

もどかしくて、太腿を動かしてみても、物足りなさを助長させたに過ぎなかった。

「おや、どうなさいました?」

白々しくマーカス=アンフロラが両手を広げる。

(からかわれている……)

囚えた私で遊んでいるのだと、唇を噛みしめる。

「それほど触手が恋しいのなら、一言言ってしまえばいいのですよ”気持ちいい”とね」

「そんなこと……っ」

言えるはずがない。

けれど、マーカス=アンフロラは何分立っても、私に再び触れる気配はなかった。

先に根を上げたのは、私だった。

「言えば、いいんでしょう?」

「ええ」

マーカス=アンフロラはじっとりとした視線で私の言葉を待っているが、刺激を与えられない身体は、

疼いて仕方ない。

「ああ、失礼。最中でなければ言いたくても言えませんか」

今まで触られていない私の大きな乳首を、直接的な刺激が襲った。

乳輪をなぞるだけだった触手が、急にその口を開け、乳首を思い切り吸い上げたのだ。

口内で吸われる、強烈な吸引に、私は目の前がスパークしたようにチカチカした。

「や、ぅっ」

「どうですか?」

「き、もち、……いい」

はくはくと声にならない声で、絞り出すが、マーカス=アンフロラはそれでは満足しない。

片方の乳首は吸われたまま、もう片方の乳首は強く捩じりあげられた。

「はあっ、んああああっ!!」

気持ちが良すぎて窒息しそうだった。

「きもちいいっ! 気持ちいいっ! もっとぉ……!!」

理性ががらがらと崩れ落ちる音が聴こえた。

言えと言われた言葉以外にも、私は先を促す言葉を発した。

「もっと、乳首ぐりぐりってしてぇ……!! おまんこ触ってえええ」

理性を司る私は、削除されたかのように、私は淫乱な言葉を喘ぎとともに吐き出し続けた。

「ふ、すっかり堕ちてしまったようですね。でも、本番はこれからですよ」

マーカス=アンフロラは、にやりと笑んだ。

「ん、く、っうう、あああああっ」

たまらずに達した私は、びくんと身体を震わせる。その場に崩れ落ちて、余韻でびくびくと身体が跳ねている。

そんな状態の私に、マーカス=アンフロラは、何かを差し出した。

「次は、これを着て貰えますか?」

私は目を疑った。マーカス=アンフロラが持っていたものは、俗に言う水着だったからだ。

しかも、普通の水着ではなく、エロ水着の範疇だ。

イったばかりの私は、荒い息をしながら、無言でそれを睨みつけることしか出来なかった。

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【後篇】

「次は、これを着て貰えますか?」

差し出されているのは、明らかに布地の面積が少ないエロ水着だった。

水着と言うよりはむしろ、ただのVの字になった紐のようだ。

かろうじて水着だと判別が出来るが、こんな水着はどのビーチでも着られないだろう。

「着ないわ……、そんなもの……!」

言葉とは裏腹に、私の下半身はまた疼きだしていた。

「そうですか? 身体は、そうは言っていないようですが」

触手が私の全身を、羽でくすぐるように淡く触れる。

「ふ、っン、や、はっ……」

イったばかりの身体は敏感で、快楽を忠実に拾ってしまう。

私の待ったなど関係ない、というように、今身に着けているものは全て剥ぎ取られて行く。

「あ、あン……っ」

思わず雌の鳴き声をあげてしまう。

それにも構わず、エロ水着を無理やり着せられてしまったようだ。

着せられたというよりも、無理に嵌めこまれたという感覚に近い。

何故なら、V字型の水着は、殆ど紐のようで、際どい部分を隠す役割を果たすかどうかも

微妙なところだった。

角度によっては、水着の布地がある部分でさえ、秘所が見えているだろう。

乳首の上に申し訳程度に被さった、白い伸縮性のある紐。その紐は、大きな胸から鋭角に下へと伸びている。

もう片方も同じで、正面から見るとV字を描いている。大きすぎる胸のせいで、多少水着のV字は歪んではいるが、下部もかろうじて覆っていた。

(こんな、女性に媚を売らせるための水着……!)

少しでも動いたら全て見えてしまう。私は、歯を噛みしめたが、もう一人の自分が囁いた。

(これで気持ち良くなれる)

一晩中のSEXで、私の優先順位はもはや変わりつつあった。

何とか脱出して、マーカス=アンフロラを殺すつもりが、今やそんな気は薄れてしまっていた。

プライドや常識、使命感などよりも、目の前の快感が何よりも欲しい。

(ああ、欲しい。気持ち良くなって、太いもので犯されたい……)

想像だけでうっとりしてしまう。

「もう、欲しいのでしょう」

マーカス=アンフロラが私を誘惑する。抗いがたい誘いだった。

そう言うと、マーカス=アンフロラは何を思ったか床に仰向けになった。

上半身をだけを起こし、私を見据える。

「自分で挿入するといいですよ。私は特等席で貴方を観察していますから」

「なっ!!」

自分で挿入――!?

こんな恰好をさせて、尚まだ辱めようというつもりらしい。

「欲しくないなら、それでも結構ですよ」

憎たらしいことに、マーカス=アンフロラは鼻歌でも歌いそうなぐらいに上機嫌だ。

そして、私が自分で挿れなければ、いつまでも挿入する気配はなさそうだった。

下部が期待で濡れているのが分かる。私のアソコはもうひくついていた。

「くっ……!!」

私の拘束は、水着を着せられたときに解かれている。

やっと自由になった身体なのに、この男の上で腰を振るなんて……。

私は躊躇った。だが、教え込まれた快楽には、抵抗出来なかった。

(満足するまでヤってすっきりしたら、この男を殺せばいい)

心の声が、そう訴えかけてくる。実に都合の良い話だったが、快楽に餓えた私は、その考えに飛びついた。

「覚えてなさいよ……」

いかにも小物のような捨て台詞を吐くと、マーカス=アンフロラに跨った。

これから襲い来るはずの悦楽に期待で胸を膨らませる。

既にじっとりと慣らされた身体は、待ちわびていた刺激に期待を募らせ、やはり下部もぐっしょり濡れていた。

今更慣らす必要もない。

私は、いきり立った男根に、ひくつく孔をゆっくりとあてがった。

先が触れるだけで、電流が走ったように身体が跳ねる。

「あ、アあっ、は、うん……」

マーカス=アンフロラはただにやにやとその光景を見ていた。

恥辱にまみれながらも、私はその行為に夢中になった。

「う、ううぅ……ひっ、ン」

ずぶずぶと呑み込んでいくが、刺激が強すぎて根元まで咥えこむことが出来ない。

「あ、あへ……っ」

目の前がチカチカする。

そのうち、入った部分だけで抜き差ししようとする私を見たマーカス=アンフロラは、

「やれやれ」と言いながら私の腰をがっしりと掴んだ。

そして勢いよく、根元まで入るように私の腰を無理やりに落とす。

「な、や、あ゛あ゛あああはあっ!!!」

背中が弓なりにしなる。根元までずっぽりと犯され、歓喜の嬌声をあげてしまう。

一方的に揺さぶられ、喘ぐ声が止まらない。

「やあ、あああっ、いいっ、気持ちいいいいっ!!」

激しく突き上げられる度に、胸がぶるんぶるんと上下に揺れる。

「凄く良い眺めですよ。特に胸が、生き物のようですね」

私の思惑とは裏腹に、マーカス=アンフロラは極上の眺めに悦に入っている。

「あはあっ、はあっ、はあっ、ん……っ!」

私は休むことなく腰を動かし続けた。

白い水着が、まだ何とか恥部を覆い隠している。下部の水着部分だけは、ズラして挿入されていた。

淫猥な水音があたりに響いている。

マーカス=アンフロラは、私のたわわな胸を、持ち上げるように揉む。

「や、こっち、も……っ、や、はぁんっ」

リズミカルに揺さぶられながら、胸を触られる刺激に、私は見悶える。

倒すべき敵の上で、腰を振っているというのに、私の頭の中は悦楽への期待でいっぱいだ。

(精子を搾り取ってから、倒せばいいのよ)

頭の中を声が響くが、自分を正当化するだけの暗示だということは、私が一番よく知っていた。

(今度こそ……っ、次イったら、こいつを……っ!!)

何度もイき、それでも止めることなく腰を振り続けてしまう。

既に私の下部は、汗と濡れた液体でびしょびしょになっていた。

「あ、ああ、アアンっ! イイっ! ん、はあ、アアアっ!!」

甲高い雌の声を上げ続ける私を、揶揄するようにマーカス=アンフロラはくすりと笑う。

「こんなに押し上げて。いやらしいですね」

乳首が水着に擦れて、完全に勃ち上がっていた。

ピストンすると、乳首も水着に一緒に摩擦されて、更なる刺激を生んでいる。

マーカス=アンフロラが胸元の水着もずらしていく。

卑猥に色づき、触られるのを今か今かと待ちわびた乳首が、顔を出した。

「フッ」

鼻だけで笑うと、容赦なく、私の勃起して大きくなった乳首が捻りあげられた。

「ひぎっ! あ、ヤアアッ!」

かなりの力を入れられているはずなのに、脳に伝わってくるのは最早快感だけだ。

「おや、見てください」

マーカス=アンフロラは面白そうに私の突起の先を見た。

思わずぎょっとする。私もまさかと思ったが、白い液体が、いや、母乳が滲んでいた。

「先ほどの触手は、母乳が出る作用のある液体を含んでいます。心配ありません」

それを聞いてほっとする。

「だから、飲んでも大丈夫ですよ」

片方はぎりぎりと捻りあげられ、もう片方は、口内に含まれ、乳首を転がすように

強く吸われる。

「ああっ、ああんっ、ダメ……っ、気持ちよすぎるううっ!!! ダメなのおおおっ!!」

アソコに突き立てられ、大きな胸を揉まれ、乳首を攻められ、私の理性はもう無くなっていた。

それでも、騎乗位で激しく揺さぶられる。乳首を捻ったまま伸ばされる。

「あ、あ、いやあっ、ちくびのびちゃう、あひっ、伸びちゃうのおおっ!!」

引っ張られる痛みも、痛みなのか快感なのかもう分からない。

「あ、あ、アアアっ!!」

感じるたびに、膣がきゅうっと締まるのが分かる。

母乳が、快楽に合わせて、ぽたぽたと垂れる。

私の中を電流が走り抜けた。

今までで最大級の気持ち良い波が私を襲う。

「ひ、あひっ……、イ、く……っ、イっちゃ……、イくううううッッ!!!!」

昇天するような波に?まれたとき、ぷしゃああああっと液体が放出されたようだ。

(え、これ、なに……?)

絶頂の中、朦朧としながら、自分に問いかける。

「本当にいやらしい人ですね。乳首からは母乳が噴出している。そして潮吹きとは。

辺りに水たまりが出来ているじゃないですか」

そんな声が聴こえた。

(あ、アア……。母乳、出ちゃった……、潮吹き、気持ちイイ……)

がくりと身体が傾く。硬く尖った乳首と大きな白磁色の膨らみが、逞しい男の胸板に柔らかそうにたわむ。

先端が胸板を擦った時、また私は感じてしまう。

「ああ、ン……」

イったばかりの身体は敏感だった。

(こんな、こんなに気持ちイイの、知らない……。こんな世界があるなんて、もう、もう……戻れない……)

そうして、私の意識は混濁し、快楽と共に闇の中へと堕ちていった。

【完】

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